理学部が就職できないって本当?そう言われる理由と、対策を徹底解説!

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理学部って就職できないって聞くけど大丈夫かな?

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就活で全然うまくいかない…理学部って需要ないのかな。

理学部が就職できないと言われたり、実際に内定がなかなか出なかったりして、「理学部だから就職できない」と思いたくなっていませんか?

結論から言うと、就活のやり方次第で理学部でも就職は十分に可能です。

ではなぜ、理学部が就職できないなどと言われてしまうのでしょう。

それにはちゃんと理由があるのです。
この記事を読んで、「就活できない」と言われる理由を知って、「自分の」強みを活かした就活を進めていきましょう。

この記事を読んでわかること
・理学部が就職できないと言われる理由
・理学部の学科別の就職先の傾向
・就職ができないと感じた時の対策

 

理学部が就職できないと言われる理由

結論から言うと、理学部が就職できないというのはウソです。

8r4uuug全体で見た時の「就職率」が低いだけで、就活する人の「就職率」はむしろ約9割以上と高いです。

では、なぜ就職できないと言われているのでしょうか。

その理由を具体的に見ていきましょう。

進学率が高い

そもそも理学部の学生は大学院への進学率が高いです。
内閣府男女共同参画局によれば、令和2年度に学部卒業後に大学院へ進学する理学部生の割合は女子5.6%、男子14.2%とされています。

さらに、学士課程修了者の進学率の推移をみてみると理学部の進学率は全体で約4割、国立大学で7割、上位大学で9割以上と高いです。

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この現状では、相対的に理学部全体の就職率が低いと言われるのも納得ですよね。

技術職の倍率が高い

理学部で学んだことを活かせる、専門的な研究職や技術職は人気が高く、職種によっては数十倍レベルの倍率の高さになります。

そもそも採用数も少ない狭き門で、かつ大学院卒業が条件だったりと、求める人材の条件も厳しいところがほとんどです。

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倍率の高い技術職を狙う人が進学を選ぶようですね。

研究が忙しい

理学部生は、研究室に拘束される時間が長く、就活に時間が割けずにうまく進められない‥というパターンもあります。
研究室の専攻によって、一概には言えませんが、インターンになかなか行けない学生も少なくないです。

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4年生ともなると卒論も登場し、1日研究室に篭ることも‥。

学科別就職先の傾向

実は、「理学部の就職率は高い」というお話しをしましたが、学科別の就職状況はどうなのでしょう。

学科別では、技術職・研究職を目指す場合は就職の難易度にばらつきがあるようです。

各専攻で、4年間専門的に学んできたことを活かせる業界や職業にはどのような就職があるのか見ていきましょう。

化学科

各種化学物質の特性を理解しているため、化学系メーカーや化粧品メーカーで化学繊維や化粧品、医薬品などの研究開発の携わる場合が多いです。
化学関連メーカーからの求人は多くあり、就職率も良いです。

教員/化学メーカー/電機・電子部品メーカー

数学科

数学の専門知識、論理的思考力、問題解決能力などは企業で働く上でも必要なスキルのため、アピールしやすく求人も多くあります。
特に金融機関やIT業界に強く、専門性を高く評価されるため有利です。

数学研究者/教育業界/Web・IT業界/製造業界/金融業界/アクチュアリー/アナリスト

物理学科

物理学科は、論理的思考職、根拠に基づいた説明ができるなど、企業におけるプレゼンや営業で役立ちます。
システムエンジニアやクオンツとして活躍する物理学科卒業生は多いです。

メーカー業界/IT業界/金融・コンサル業界/教育業界

生物学科・生命科学系学科

生物の生態系や遺伝子レベルなど、専門的な知識を習得することから進学率が高い学科です。

大学卒でも就職はできますが、専門性を活かすためには院卒が優遇される傾向にあります。

臨床検査技師/化粧品、洗剤の化学開発/バイオ関連の企業

地学科

環境計画や都市計画に伴う土木建設や環境エネルギーの分野が人気ですが、求人数は少ないのが現状です。

地質コンサルタント/地盤調査/測量士/石油メーカー/建設会社/気象予報会社

就職できない理学部の特徴

就職できない理学部の学生にはある特徴があります。

就職できないことを「理学部」のせいにする

「就職がうまくいかない」「就職できない」原因を「理学部だから」で済ませていませんか?

実際、企業が1番評価したいのは「あなた自身」のポテンシャルであって、「学部」ではないです。

面接官が重視するポイントをご紹介するので、参考にして書き出してみてください。

面接官が重視するポイント
・業界、企業に関心があるのか
・自ら学んで行動することができるか
・求める人材にマッチしているか
・企業選びの基準があっているのか

専攻にこだわりすぎる

大学の専攻や研究を活かせる職業に絞ると、会社の数が限られるだけでなく、そもそもの求人数も少ないので、就職の難易度は一気に高まります。

ただ、せっかく4年間勉強してきたことを全く活かせない他業界への転職を決意するのも勇気が入りますよね。
しかしこれで就活が長引いて妥協点での就職‥という理学部生が実は多いのです。

専攻は専攻、就職は就職と割り切って、企業の幅を広げて早めに動く学生の方が結果的に優良企業に就職が決まったりします。

理学部の強みは専門性の高さのほかに、論理的思考ができること、数字やデータを読めること、忍耐強さなどが挙げられます。

自己分析がしっかりできていない

ESや面接対策をしておかないことには、就活がうまく行くことはありません。
これらの準備が不十分で、「何を書けば、何を言えばいいんだ‥」となっている人は、まずは「自己分析」をしっかりすることが必要です。

自己分析をしないとESの内容も薄くなり、自分の強みをアピールすることができなくなります。

就職できない理学部生の対策

就職できない就活生の特徴がわかったところで、対策を打っていきましょう。
以下のことができれば、就活がスムーズに進められること間違いなしです。

いろんな企業をみてみる

専門外の企業や職種も視野に入れて幅広く企業をみてみることは大切です。
「絶対にどうしてもこの専門分野!」と、自分の進みたい方向が定まっている人はそれでOKですが、いろいろ悩んでいる人は専門外の企業もみてみると、意外と自分にハマったり、就活がサクサク進んだりしますよ。

ちなみにこんな業界は文系も理系も関係なく内定をもらいやすいです。

内定をもらいやすい業界
・不動産業界(営業)
・金融業界(営業)
・人材業界(営業)
・IT業界(エンジニア)
・アパレル業界(販売)
・web業界(広告、運営など)
・代理販売業界(接客)
・飲食業界(店員)

理学部の学問への取り組み姿勢や研究力は高く評価されます。

専攻の勉強内容は説明できるようにする

理学部の就活生は、面接で以下のことを高確率で聞かれるので準備しておきましょう。

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Q:理学部でどのようなことを学んできましたか?

学んだことのほかに、研究内容もわかりやすく伝えられるようにしましょう。
詳細は質問を受けてからでよいので、簡潔にまとめると好印象です。

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Q:理学部でどんな研究をおこなってきたのですか?

研究内容のほかに、苦労したことや、それによって得られた成長体験があるとなおよいです。
これができると自分の強みまでアピールすることができます。

業界・企業研究をしっかりしておく

業界研究は、世の中にある業界の種類や特徴を知り、イメージのすり合わせ、マーケットの規模や推移、現状や課題・今後の可能性について調べます。

企業研究は、関心のある企業について、他社の違いや業界での立ち位置、動向などを調べます。

これをしっかりした上で「その企業じゃなければダメな理由」を明確化しておきましょう。

自己分析をする

あなたの目指したい姿や強みをしっかりを分析し、どんな形で活かすことができるのか、どんな貢献ができるのかを伝えられるようにしておくことが大切です。

この自己分析は内定に直結すると言っても過言ではありません。

自己分析の手順

自己分析は以下のような順番でやってみてください。

①中学〜大学で、打ち込んだことや努力した経験を箇条書きで出す
②①に対し、「なぜ頑張れたのか」を深堀りする
③②から「就活の軸」を考える④①の経験の中の特に困難だったことから「自分の強み」を見つける
⑤「自己PR」と「大学で力を入れたこと」

ただし、実は②以降は1人で考えると「自分はこうだ」という思い込みや先入観が邪魔をして、本当の自己分析ができないことが多いです。

自己分析がずれてしまうと、その後の⑤までもずれてしまって、せっかく内定をもらっても「本当にやりたいことってこれでいいのかな?」と迷走してしまう就活生が実は多いのです。

おすすめの自己分析サポート

自己分析を確実に行うためには、人と一緒にやることも重要です。
おすすめはこちらの「自分探しワークショップ」です。

無料であなたの自己分析を丁寧にサポートしてくれるので就活生にとても人気のサービスとなっています。

プロと一緒に自己分析することで、自分でも気づいていない本当の自分を知ることができるので、あなたの本当にやりたいことやポテンシャルを活かせる内定に繋がります。
気になる方はぜひ使ってみることをお勧めします。

まとめ|理学部は就職できる

いかがでしたか。

理学部生は就職できないと言われますが、それは進学率の高さや、専門性を活かせる企業に進んだ場合に門が狭いということが関係しています。
実際は理学部には、現代に必要とされる強みがたくさんあるので、自身を持って就活に臨んでみましょう。

また何より大事なのは、あなた自身の経験や強みです。

まずはしっかりと自己分析をすることから始めて、納得のいく内定をGETしてくださいね。